アニス10月号 【あなたのせいじゃないよ。】

「猫背になってるよ!」「姿勢に気をつけて!」「下ばっかり(スマホ)見ない!」

親子でこんなやりとりをしたことはありませんか。子育て中の親御さんなら、お子さんに一度はこのような注意をしたことがあると思います。

我が家にも15歳の娘と10歳の息子がおりますが、私もついつい気になって毎日のように注意しています。子供たちはいつもの小言くらいで聞き流しているようですが。。。

 スマートフォンやタブレットが世の中に広く普及して10年余り。今の子供達にとってはスマホやタブレットは物心ついた時から生活の一部でした。大人ですらその利便さや底なしのエンターテイメント性にともすれば長時間夢中になってしまうのに、子供に節度ある使用を強(し)いるのはかなり難しい。

私たち大人は「姿勢が悪いこと」がなぜ良くないのか、背骨が歪むとどんな弊害があるのか、なんとなく理屈がわかっています。だから子供の悪姿勢は気になります。単純に見栄えが悪いというのもあります。しかし、子供達、とりわけまだ小学生などは猫背の何がいけないのか、ストレートネックだと後々どうなるのかなどはわかりません。“体が冷えたから風邪をひいた”というように、悪姿勢だからすぐに体のどこかが痛くなった・悪くなったとはならないので、子供が理解するのはとても難しい。厄介なことです。

悪姿勢には、このように環境が原因で背骨が歪んでしまう後天的要因と、遺伝などの先天的要因があります。高い率で親が側湾だと遺伝的に子も側湾になることがあります。さらには、出産時や乳幼少期の環境でも背骨が歪むことがあります。帝王切開の場合、子宮から取り出す際に体を取り出すため引っ張った箇所から歪みが生じたり、自然分娩でも長時間の難産や、胎内で羊水が少なかったり、臍の緒が絡まってあまり動かけなかった場合などは背骨に歪みが生じることがあります。また、乳幼児の時期にハイハイをせず歩き出したり、頭を何度も強くぶつけたりすると背骨が大きく歪みます。

スマホやゲーム時の姿勢などの後天的要因での背骨の歪みは、親の注意や本人の意識で良くなる可能性もあります。ですが、遺伝(先天的)や出産時・幼少時の環境が原因だとしたら、親の注意や本人の意識以上のケアが必要になってきます。

このことから、親御さんや周りの大人に気をつけていただきたいのですが、姿勢が悪いのは子供自身のせいと決めつけて、小言や叱責などでむやみに責めてほしくないのです。子供も思春期頃になると、意外と自分でも姿勢の悪さで悩んでいたりするものです。スマホやタブレットは楽な姿勢で見たい、ついついそういう格好になってしまう。でも本当は、、、ジレンマですね。お子さんたちもわかっているけど、うるさく言われると良い気はしないものです。そして、余計意固地に。

先日のジャパンフェストでも、大勢の中学生や高校生が姿勢チェックを受けて、熱心にドクターの説明を聞いていました。彼らにも「悪姿勢は良くない」という意識があるのです。

だからこそ、早めに治療を受けてほしいと切に願います。

当院なら、カイロプラクティックで背骨の矯正をしながら、筋トレやストレッチなどの矯正運動・姿勢指導の包括的なケアサービスが提供でき、お子さん本人、親御さんとのチームワークで背骨の歪み矯正治療ができます。

大人になってからでも、もちろんカイロプラクティックなどで姿勢の矯正は可能です。しかし、少しでも早く成長が止まってしまう前に治療をスタートした方が効果的なのは言うまでもありません。

当院の治療は無痛治療です。お子さんの姿勢が少しでも気になっているようであれば、ぜひお気軽にご相談ください。

矢島 敬朗    カイロプラクター

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