【ANIS 5月号 更年期】

個人差はありますが、40代を迎える頃から「なんとなく疲れやすい」「眠りが浅くなった」「イライラしやすい」「やる気が出ない」「体のあちこちが気になる」など、これまでとは違う身体の変化を感じる方は少なくありません。病気なのではと不安になることもありますが、もしかしたら、その症状、更年期かもしれません。

更年期というと女性のものというイメージが強いかもしれませんが、男性にも更年期はあります。女性はメノポーズ、男性はアンドロポーズと呼ばれ、どちらも加齢にともなうホルモンバランスの変化が関係しています。ただし、その現れ方には少し違いがあります。

女性の場合、のぼせやほてり、発汗、頭痛、肩こり、関節痛、不眠、イライラ、不安感、気分の浮き沈みなど、比較的はっきりとした症状が現れやすいのが特徴です。また、体脂肪の増加や骨密度の低下といった身体的変化も見られます。これらは主に、閉経に伴うエストロゲンの低下によるもので、エストロゲンは体調管理や精神の安定、骨密度、自律神経のバランス維持に大きく関わっているため、その減少は全身に影響を及ぼします。

一方、男性の更年期は女性ほど明確な症状として現れにくく、「年齢のせい」「単なる疲れ」と見過ごされがちです。しかし実際には、活力の低下や気分の落ち込み、意欲の低下といった形で現れることが多くあります。これは、精巣から分泌されるテストステロンの減少が関係しており、このホルモンは筋肉や骨の維持だけでなく、行動力や精神の安定にも深く関わっています。そのため低下すると、日常生活の中で元気のなさとして感じられるようになるのです。

さらに、更年期の不調を考える上で重要なのが自律神経の乱れです。ホルモンの変化は自律神経のバランスにも影響を与えるため、イライラや不眠、頭痛、肩こり、動悸、気分の落ち込みなど、さまざまな症状が現れます。つまり、更年期は単なるホルモンの低下ではなく、自律神経との相互作用による全身的な変化といえます。

対策として、症状が強く日常生活に支障をきたす場合には、医療機関でのホルモン補充療法の検討が必要です。一方で、そこまでではないけれど毎日なんとなくつらい、できれば自然な形で整えたいという方には、カイロプラクティック治療をお勧めします。

当院のカイロプラクティック施術では、上部頚椎へのアジャストを通して背骨のバランスを整え、神経の働きをスムーズにすることで、自律神経が安定しやすい状態へと導いていきます。現代では多くの方が自律神経の乱れを抱えやすい環境にあるからこそ、特に更年期世代の皆さんの心身のケアとして、カイロプラクティックを日常の健康管理に取り入れていただくことをおすすめしています。

また、サプリメントを上手に活用することも、更年期症状のやわらぎにつながる一つの方法です。当院では、女性にはホルモンバランスの変化に配慮したもの、男性には活力やコンディション維持を意識したものなど、それぞれの状態に合わせてご提案しています。日々の体調のゆらぎを整えるサポートとして、無理なく取り入れていただけると思います。

さらに、当院ではSR(ストレッチ)やST(トレーニング)をはじめ、カッサ、カッピング、マッサージなどの施術を組み合わせることで、お一人おひとりの症状や状態に合わせたケアが可能です。実際に、更年期による右手指や手首の関節痛に悩まれていた40代半ばの女性の患者様は、カッサ施術によって痛みの軽減を実感され、現在もカイロプラクティックと併用しながら、月に一度のケアを継続されています。

更年期は、時期や症状の現れ方に個人差が大きく、とても幅のあるものです。日常生活に影響が出るほどつらい方もいれば、ほとんど気にならない方もいらっしゃいます。だからこそ、ご自身の状態に合ったケアを見つけていくことが大切です。気になる不調や体の変化を感じた際は、無理に我慢せず、どうぞお気軽にご相談ください。お一人おひとりに合った治療方法を一緒に考え、ご提案いたします。

矢島 敬朗 カイロプラクター

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