【ANIS 4月号 赤ちゃんへのカイロプラクティックケア】

この誌面にもありますが、当院の謳い文句は「身体に負担をかけない無痛施術だから幼児からシニアまで安心」です。が、実際には幼児どころか、生まれたばかりの新生児へもカイロプラクティック施術は可能です。今月は赤ちゃんのカイロプラクティック治療についてです。

赤ちゃんは十月十日(実際にはやや短い期間)、お母さんのお腹の中で過ごします。出産が近づくにつれて胎児の身体も成長し、次第に子宮内が窮屈に。当然、お母さんの骨盤の状態や胎児の向きによっては姿勢が歪んだり、身体にねじれが生じることもあります。

さらに、出産時には産道を通る際の圧力や回旋が頭部や背骨に負担をかけ、歪みや捻れが生じることもあります。(但、この過程は筋肉の発達に必要な刺激を与える大切な役割も担っています)また、帝王切開出産の場合も子宮から取り出す際、医師によって体の一部を無理に引っ張られることもあり体に歪みが生じてしまうことがあります。こうした要因により新生児でも身体のバランスが崩れていることは珍しくありません。

私が「新生児にも施術を行う」とお話しすると、「本当に必要ですか?」「危険ではありませんか?」というご質問をよくいただきます。施術は強い力を加えるものではなく、指先で軽く触れる程度のやさしい方法で行います。適切な知識と技術をもって行うので、赤ちゃんが痛みや不快感を感じることほぼありません。

先日、生後3か月の男の子を施術しました。親御さんが以前より当院のメンテナンス患者さんで、赤ちゃんの頭が右に傾き左を向く癖があることを気にされ相談に来られました。小児科のチェックアップでも斜頸(torticollis)と診断され、理学療法を勧められていました。この赤ちゃんはご家族の2人目のお子さんで、1人目のお子さんの時も同じ症状で、週1回、半年以上理学療法に通った経験があり、時間的・費用的にも負担が大きかったことから、今回はカイロプラクティックでの改善を期待して来院されました。

検査では、背骨全体が左に傾き、首と頭は右に傾いて左を向いている状態でした。触診では左右の筋緊張差は大きくなく、筋肉性というより骨格バランスの影響が考えられました。また、第1頸椎と仙骨に軽度の歪みがあり、私の所見は、出生時の影響により背骨にわずかな歪みが生じた結果、頭がバランスを取るために傾いている状態と診断しました。

そこで背骨の調整と、ご自宅で赤ちゃんにやってあげてほしい頭部の可動域ストレッチをアドバイスしました。そして、1週間後の診察時には「真っすぐになることが増えた」「反対側も向くようになった」と改善が見られ、さらに翌週には頭の傾きが改善し、動きも活発になりました。4回目の診察時には外見上ほとんど気にならない程度となり、ご家族も大変喜んでくれました。今後も親御さんと共に月1回のメンテナンスに来られる予定です。

斜頸は乳児によく見られる症状であり、1年ほどで自然に改善することが多いですが、その間、姿勢の偏りや歪みは首や背骨の筋肉を圧迫し続けるため、決して良い状態とは言えません。カイロプラクティックでしたら赤ちゃんへの負担は最小限ですので、安心して治療を受けていただけます。

残念ながら、人間は誕生直後の新生児ですら身体に歪みがあるものです。そのため、できるだけ早い段階から身体の状態を確認し、整えていくことが大切だと考えています。私の2人の我が子は出産直後に調整を行いました。

赤ちゃんは、成長とともに表情や動きが豊かになる一方、身体の癖や偏りもはっきり現れてきます。例えば、いつも同じ方向を向く、首が傾く、左右の顔のバランスが違うといった様子が見られる場合、身体のバランスに影響が出ている可能性がありますので、早めに整えておきましょう。また、自律神経を整えるカイロプラクティックケアは、いわゆる「カンの虫」の強い子のリラックスケア、便秘解消などにも効果があります。

赤ちゃんとカイロプラクティック。なかなか結びつかないかもしれませんが、意外とアリです。お子さんの健康を守る一助としてぜひお役立てください。

矢島 敬朗 カイロプラクター

生後3か月、赤ちゃんへの施術。

生後1か月、赤ちゃんへの施術。

生後2日目、知人の赤ちゃんへ施術。。病室にて。

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