【ANIS 3月号 謎の腹痛】

数カ月前から原因不明の腹痛が続いている。

病院で一通り検査をしたけれど、異常は見つからない。

座ってくつろいでいる時や空腹時に、時折強い痛みを感じる。

海外赴任でアメリカに来てから始まった症状。最初は左脇腹の鈍痛だけだったのが次第に腹部全体にも痛みを感じるようになってきた——。

これは、病院でさまざまな検査を受けても原因がわからず治療もできず不安な毎日の中、一縷の望みをかけて当オフィスに来院された患者さんの実際のエピソードです。

当時の患者さんの状況は、45歳男性、数カ月前のアトランタ赴任後から左の脇腹の鈍痛が続いたため内科で血液検査やレントゲン検査を受けましたが、大きな異常は見つからず「腸にガスが溜まっている」と診断され、食物繊維を処方され内服しましたが、症状は改善していませんでした。

さらに、20年以上デスクワーク中心の生活で運動習慣はほとんどなく、アトランタに来てからは車移動になり、体を動かす機会はますます減ったことで慢性的な肩こりや頭痛にも悩まされていました。

体の状態を診察したところ、首や肩まわりの筋肉がかなり硬くなっており、これが頭痛の原因と考えられました。そして、問題の腹部は、左腹部から背中にかけて広い範囲で緊張があり、特におへその横から股関節にかけては強い痛みが出ていました。また、左脚が上がりにくく、左の股関節の可動域もとても狭く動かしにくくなっていました。

そして、骨盤は右側に大きく下がり、腰椎は左側へ歪んでいたため左側の神経・筋肉・内臓に負担がかかりやすい状態にありました。また、背骨はS字に湾曲していて体のバランスが悪く、猫背姿勢になり腹部が慢性的に圧迫されていました。そこに、長時間の不良姿勢での座位、車移動中心の生活、赴任直後の精神的・肉体的疲労、運動不足が重なり、左股関節や仙腸関節の動きが低下し、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)に過度な筋緊張が生じ、腹部の鈍痛が続いていたのです。

治療は、まず背骨と骨盤のバランスを整え、動きの悪くなっていた左股関節を調整しました。そして、硬くなっていたお腹の奥の筋肉(腸腰筋)をやわらげる施術を行いました。あわせて、自宅でできる姿勢改善のストレッチと股関節まわりのストレッチをお伝えしました。

3日後の再診では、下腹部と股関節の痛みはほとんどおさまっていましたが、腹部中心にまだ少し違和感が残っていたため、再度背骨を整え、集中的に猫背改善の施術をし、腹部への圧迫をなくすようにしたところ、数日のうちに違和感も解消されました。

今回の謎の腹痛の原因はお腹の奥にある腸腰筋の過緊張です。この腸腰筋の過緊張は腰痛の原因として知られていますが、腹部痛や便秘にも影響することがあります。内科的検査で問題がないのに腰痛や腹痛などが続く場合は、姿勢や骨盤の歪みが関係している可能性があります。原因不明の痛みや違和感が続く場合は、お気軽に当院へご相談ください。

体の慢性的な痛みは毎日を憂鬱に不安にさせます。もし、内臓の病気を疑い検査をしても原因が見つからない時は、次はご自分の姿勢や体の歪み…体の外側を見てみてください。案外、痛みや不調の原因は思いもよらないところにあるかもしれません。

最後に患者さんからの声を紹介します。

赴任後、不定期な脇腹の痛みに悩まされていました。内科で診察を受け、レントゲン検査をしましたが原因が分からず、どうしようかと悩んでいたところアトランタ矢島カイロプラティックさんを見つけました。姿勢の歪みや痛みの特徴などを詳しくヒアリングを頂き、患部へのアプローチだけでなく、日々のストレッチ方法についてもアドバイスを頂き、お陰様で快方に向かいました。

カイロプラクター 矢島 敬朗

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