8月19日〜21日、ウイスコンシン州で開催されたセミナーに参加し、当オフィスで取り扱っているサプリメント会社「スタンダードプロセス」(以下SP)の有機農場、製品工場、研究施設を見学してきました。
SPは1929年、Dr. Royal Leeによって創立され、「できるだけ自然に近い形で栄養素を摂れるものを作る」という理念のもと、ホールフード(食品を丸ごと活かす)という考え方を大切にしながらサプリメントを製造しています。
一般的な市販サプリメントには、食品から特定の成分を抽出・濃縮したものも多く、成分表示を見るとビタミンなどの含有量が多いため、「こちらの方が良さそう」と感じることもあります。また、製品によっては錠剤やカプセルに加工しやすくしたり、品質を安定させたりするために、さまざまな添加物が使われることもあります。
一方、SPが重視しているのは、特定の成分だけを大量に摂ることではなく、その食品に本来含まれているビタミン、ミネラル、植物由来の微量成分などを、できるだけ自然に近い形で一緒に摂ることです。そのため、成分表示の数字だけを見ると「含有量が少ない」と感じる製品もあります。しかしサプリメントは、単純に数字が大きければよいというものではなく、「何から作られ、どのように作られているか」も大切だと私は考えています。
そして、その原料を育てているのが、約750エーカーという広大な自社有機農場です。アメリカンフットボール場約567個分の広さがあり、ケール、ビーツ、アマランサス、アルファルファ、ターメリックなど20〜30種類以上の作物が栽培されています。私たちもトラクターにつながれたワゴンに乗り、約2時間かけて農場を見学しました。
さらに、製品工場では、収穫された作物の洗浄、乾燥、粉末化、配合、タブレットやカプセルへの加工、ボトル詰め、箱詰め、出荷までの一連の工程を見ることができました。まさに「土から私たちの手元まで」。原料の栽培から製品になるまでを一貫して管理している様子を実際に見ることができ、品質管理へのこだわりを強く感じました。
また講義では、有機農場で栽培されているハーブや植物の特徴や、それぞれをどのように組み合わせて活用するのかについても学びました。
特に印象に残ったのが、創業者Dr. Leeの逸話です。Dr. Leeは患者さん一人ひとりに合わせてハーブを調合していましたが、なかなか改善しない患者さんに、動物の骨髄や内臓を乾燥・粉末化したものを加えた経験から、こうした食品由来の成分も取り入れるようになったそうです。その考え方は現在にも受け継がれ、SP製品には動物由来の成分を含むものも多くあります。
考えてみれば、アメリカのボーンブロス、日本の煮干しや鰹だしなど、昔から人々はさまざまな食品から栄養を摂る知恵を自然と身につけてきました。
今回の見学を通して改めて感じたのは、「何mg入っているか」という数字だけではサプリメントの価値は分からないということです。もちろん基本は毎日の食事です。しかし、現代の生活の中で、毎日さまざまな種類の野菜、肉、魚などをバランスよく食べ続けることは簡単ではありません。
だからこそ、食事を基本としながら、不足しやすい栄養を補う一つの方法としてサプリメントを上手に活用する。その際には、成分量だけでなく「何から作られているのか」「どのように作られているのか」にも目を向けてほしいと思います。
当院ではSP製品を多数取り扱っています。ホールフードサプリメントに興味のある方、ご自身にどのようなものが合うのか知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
矢島 敬朗 カイロプラクター


