【ANIS 6月号 電解質不足】

みなさん、お元気ですか?
6月に入り、ここジョージアにも本格的な夏の暑さがやってきました。今回は、「電解質」についてのお話です。

少し自分語りになりますが、ちょうど1年前の6月、私は日曜礼拝中に突然意識を失い、ERにお世話になりました。直後は「何か大きな病気ではないか」と、とても不安になりましたが、各種検査の結果、診断は“電解質不足と脱水症状”でした。職業柄、健康や食事には気を付けていたつもりだっただけに、「まさか自分が…」と大きなショックを受けました。

皆さんは、「電解質」とは何か、またその役割をご存じでしょうか?

電解質とは、身体の中で「電気を通すミネラル」のことで、主な成分にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、クロールなどがあります。これらは、体内の水分バランスを保ち、神経や筋肉を正常に働かせるために欠かせない成分です。実は、人間の身体は微弱な電気信号によって動いています。脳から「手を動かす」「歩く」といった命令を出したり、心臓を一定のリズムで動かしたりする際にも、この電気信号が使われています。

神経が“電線”、電気信号が“電流”、そして電解質が“電気を流れやすくする材料”とイメージすると分かりやすいかもしれません。そのため、電解質が不足すると、神経や筋肉が正常に働きにくくなり、倦怠感、疲労感、食欲不振、頭痛、吐き気、めまい、筋肉のけいれん、こむら返り、手足のしびれなど、さまざまな不調が現れます。

さらに悪化すると、不整脈や意識障害、呼吸困難など、命に関わる症状につながることもあります。

昨年の私は、まさにこの暑さの中で“電解質不足と脱水症状”を起こして倒れてしまったのです。

一見、別の問題のように思える“電解質不足”と“脱水症状”ですが、実はとても深く関係しています。ナトリウムやカリウムには、水分を身体の適切な場所に保つ働きがあります。そのため、電解質が不足すると、水を飲んでいても体内でうまく水分を保持できず、「水を飲んでいるのに脱水気味」という状態になることがあります。

夏場に増える熱中症も同じです。汗を大量にかくと、水分だけでなく電解質も同時に失われます。その状態で水だけを大量に飲み続けると、体内の電解質濃度が低下し、かえって体調を崩してしまうこともあります。だるさ、頭痛、めまい、筋肉のけいれんなどは、熱中症だけでなく、電解質不足のサインである場合もあります。

また、注意したいのが、風邪や胃腸炎、消化不良の時です。食欲低下、下痢、嘔吐が続くと、水分と電解質が同時に失われ、脱水や電解質不足が急激に悪化しやすくなります。

特に、体調不良時に無理をして仕事や運動を続けたり、十分な栄養や休息が取れていない場合は注意が必要です。

電解質不足は、健康な人でも、疲労、暑さ、風邪、無理な食事制限などが重なることで起こる可能性があります。昨年の私のように…(涙)。

体調不良時は無理をせず、適切な水分補給、栄養、休息を心がけてください。

この夏は、電解質不足と脱水症状に気を付けながら、暑い熱い“Hotlanta”の夏を元気に乗り切りましょう!

カイロプラクター 矢島 敬朗 

【1日の水分摂取目安】

状況(成人・体重60kg前後)水分量の目安水分補給のポイント
普段の日2.0〜2.5L食事の水分も含む
夏場・暑い日2.5〜3.0L汗をかく前から補給
運動時普段+0.5〜1.0L運動前後に補給
風邪・発熱・胃腸不調普段+0.5L程度少しずつ頻回に飲む
高齢者こまめな補給を意識のどが渇く前に飲む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ja