【ANIS 9月号 MINDY】

ちょっと気味の悪いこの女性は「MINDY」。スマートフォンやノートパソコンなどの現代の技術を使用し続ける人類が、およそ1000年後にはどんな姿になっているのか予測したものだそうです。

5年ほど前にカリフォルニア州の国際電話サービスを提供する企業・Toll Free Forwardingの研究者らが、現代の生活習慣から予測される未来の人間の姿を3Dモデルで作成し話題になりました。西暦3000年の人間であるミンディの特徴は、小柄な体格で、背中が老人のように丸まり、首は常に後ろ側に反り返っています。また、肘は直角に曲がり、手指は握りしめるでも弛緩するでもなく中途半端に折り曲げられていて、これは、スマホを持つのに最適なかたちに進化(?)したのだとか。さらには、この“未来人”はスマートフォンやパソコンから発せられる高周波から身を守るために頭蓋骨が厚くなり額が広く前に張り出して「でこっぱち」に。また、頭蓋骨が厚くなったことで脳の容積は縮小し、知能的には現在より劣っていると予想されています。極めつけはスマホやパソコンのブルーライトを遮断するために、薄い膜状の第二のまぶたができるように進化するらしいです。

当時、初めてこの予測図を見た時「ここまでくると、私たちがイメージする宇宙人の姿に近いものがあるな」と大袈裟な冗談のような気持ちでした。が、5年後の現在では、なんだか人間は本当にこのように進化(?)していくのではないかと不安になってきました。と言うのも、2019年にこのミンディが発表された後コロナ禍となり人々の生活はますますデジタル化が進み、スマホなどのディバイスなしでは日常生活すらままならない世界になりつつあるからです。実際のところ、たった1000年で人類の身体的特徴がここまで大きく変化することはないと思います。しかし、ミンディの姿は人類が今のようなデジタル生活を続けた場合、いや、さらに加速し続けた場合に、このような身体的特徴変化が現れてもおかしくないと納得させられてしまうのが怖いのです。

では、仮に1000年かけて人類の姿勢がこのように進化(?)していくとしたら、過程で何が起きると思いますか?ひどい猫背やスマホ首(Teck Neck)で慢性的な肩こりや頭痛、腰痛などに悩まされるでしょう。また呼吸が浅くなり、臓器も圧迫するため呼吸器系や消化器系の疾患も発症するリスクも当然高まります。カイロプラクター目線でいろいろ想像してしまうと、ミンディは進化どころか人類の悪化の一言でしかありません。

 スマホやパソコンなどのデジタル機器は今も未来の生活においても無くてはならない道具です。

しかし、その道具に頼りすぎて健康を害されてしまっては本末転倒です。まずは、スマホから目を離し、ご自分とご自分の周りの人々を見渡してみて下さい。背中が丸くなっていませんか?頭が異様に前に、首が異様に前に出ていませんか?

 当院では、今年も9月21日、22日に行われるジャパンフェストにて姿勢チェックを行います。

カイロプラクティックオフィスに行くのは少し躊躇する、ハードルが高いと思ってらっしゃる方は、この機会にぜひジャパンフェストの当院ブースにお立ち寄り下さい。ドクターによる簡易姿勢チェックと解説が受けられます。まずは、今の自分の姿勢の正確な状態を知ることから始めましょう。ミンディにならないために。

Dr. Yoshiro Yajima

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