【ANIS 6月号 古来の治療法は現代人にも効果抜群!?】

こんにちは!アトランタ矢島カイロプラクティック・ストレッチトレーナーのひかりです。すっかり夏の陽気なアトランタです。みなさん、お元気ですか?

最近、なんとなく体が重い、肩こりがひどい、疲れが取れにくい…そんな方におすすめしたいのが、昔から伝わる自然療法「かっさ」と「カッピング」です。どちらも体の内側にアプローチして、じんわり効いてくれるケア方法です。

かっさは、2500年以上前から中国で行われていた療法で、専用の器具を使って肌を擦ることで滞っていた血液や老廃物を肌の表面に押し出し、経絡(気や血が流れる通路)の流れを良くしていくという、いわば東洋医学的なデトックス法です。血行が良くなることで筋肉の緊張が緩和され、むくみやコリ、疲労感の改善にも効果があるとされています。また、血流が促進されることで怪我の回復を早めたり(軟部組織の再生促進)、炎症の軽減、神経の圧迫緩和(しびれや神経痛など)なども期待できます。その原理は、バターナイフのような器具のエッジを使って肌を擦ることで、皮膚下の線維芽細胞のコラーゲンの生成・再生が促進され、体が怪我や炎症を治そうと自己修復を始めるのです。

具体的には、捻挫や打撲でパンパンに腫れた足首などに施術をすると見る見る間にひいていきます。また、テニスやゴルフで負荷がかかった肘周辺の炎症や痛みにもとてもよく効きます。このようにスポーツアスリートの怪我の治療や予防としてよく活用されている「かっさ」ですが、もちろん、長時間のデスクワークで肩や首がガチガチな人にも効果を発揮します。私の患者さんでデスクワークをされている方で定期的に右肘〜中指・薬指にかけて痛くなる方がいらっしゃいました。40代半ばの女性で、生理前や排卵期前になると決まって痛みが出る、ホルモンバランスも関係していると思うけど毎日ではないから、あまり深刻には悩んではいないけど…と相談を受けたので、月1回のSRに「かっさ」治療も加えてみたら、ほぼ痛みが出なくなったそうです!毎日のデスクワークや家事等で利き手である右手の肘下を酷使して疲労が溜まっていたところに、さらに生理前などで体がむくんでしまうことで痛みや炎症が起こっていたのでしょう。今は痛みが出ることなく快適に過ごされています。「かっさ」は急性期や大きな怪我だけでなく、慢性的な痛みや炎症にも効果があるので、ぜひ試してみてください。

次に「カッピング」ですが、こちらも歴史は古く、古代エジプトや中国で使われていた療法です。専用のカップを皮膚に当てて吸引することで皮膚や筋肉を引き上げ、血流やリンパの流れを促します。血行促進、老廃物の排出サポート、筋肉のコリや痛みの緩和、免疫力アップなどが期待できます。

カッピングをすると、皮膚に丸い赤紫の痕が残ることがありますが、これは血流が一時的に集まった証で、数日〜1週間で自然に消えます。最近ではオリンピック選手やハリウッドセレブも取り入れていることで話題になっています。日本でも[吸い玉]という名称で美容や治療に積極的に利用されています。

「かっさ」も「カッピング」どちらも古くから伝わる優れた療法ですが、正しいやり方で行わないと逆に体を痛めてしまうリスクもあります。自己流だと内出血や皮膚トラブル、また、自律神経のバランスを崩してしまったり、持病を悪化させることもあるので注意が必要です。当院では、ドクターやトレーナーが患者さん一人ひとりの体調や症状、既往歴などをしっかり確認した上で、必要に応じて「かっさ」「カッピング」治療を安全かつ効果的に施術します。

慢性的な肩こりや腰痛、怪我や手術後の回復促進など、お悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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